咲姫
「さて、それじゃ早速結果発表よ、優介、集計は済んでるかしら?」
優介
「ええ、なんとか……応募が多くて時間がかかりましたが」
咲姫
「それは、感謝すべき状況ね」
優介
「そうですね、集計する側としても、やり甲斐がありましたよ」
咲姫
「ま、一位は私に決まってるとして……」
優介
「……すごい自信ですね」
咲姫
「そりゃそうよ。このゲームのタイトルは『姫×姫』よ。私が一位じゃなくて、誰が一位だっていうのよ?」
優介
「は、はぁ……」
咲姫
「じゃあ、早速結果を見てみるわよ!」
 
まぁ、当然の結果ってヤツかな? ほら、やっぱり隠しきれない魅力っていうの?
まいっちゃうね、ホント。
咲姫
「ちょっと、どういう事よ!」
優介
「どういう事って言われても……まぁ、結果こうなっちゃったわけで」
咲姫
「……わかったわ。現実は認めるわ。そして、建設的に話し合いましょう、何が足りなかったのかと」
優介
「何って……」
咲姫
「優介、今私の胸元に視線をあわせていたような気がしたけれど、気のせいかしら?」
優介
「ちょ、ご……誤解ですよ!」
咲姫
「本当かしら? 私の目を見ても、同じことが言えるかしら?」
優介
「いや、その……それは……」
咲姫
「……どうして目をあわせないのか、じっくり向こうで話し合いましょうか?」
優介
「……す、スイマセン」
咲姫
「謝るなっ!」
 
優介
「というわけで、一位の栄誉を称えてサービスカット壁紙を用意しました」
咲姫
「うっ、返す返すも腹が立つわね。特に余分な脂肪が……」
優介
「……姫、本気で余分とか思ってないでしょう?」
咲姫
「優介、人間がどういう時に怒るか、知ってるかしら?」
優介
「そ、それは……図星を突かれた時……とか?」
咲姫
「わかってるならそこに直りなさい、優介っ!」
優介
「うわぁ……っ! す、スイマセンでしたっ!」


一位になった栄誉を称えたサービスカット壁紙です!



1920×1200
/ 1280×1024 / 1024×768 / 800×600

くっ、屈辱よ。菜南より下だなんて……まぁ、信じられないけど事実は事実として
認めなくちゃいけないわね。
って、余計なことは言わなくていいわよ、菜南!
咲姫
「正直、悔しいわね」
優介
「まぁ、勝負は時の運って言いますから」
咲姫
「気休めはいいわよ、優介。それより、次回に向けて対策を立てるわ」
優介
「対策って……何をする気ですか?」
咲姫
「そうね、まずは……ダイエットかしら?」
優介
「え、それは別に必要ないんじゃ……? 十分スタイルはいいと思いますよ」
咲姫
「そんなことないわよ。やっぱり、そういう日頃の努力が大切なのよ…まずは、カップ麺をやめることにするわ」
優介
「それこそ、無理だと思うんですけど……第一、昨日発売のヤツももう買っちゃいましたし」
咲姫
「なるほど、じゃあ仕方ないわね。ダイエットは明日からにするわ」
優介
「……やっぱり無理そうな気がするんですけど」
 

皆さんのおかげで、なんとかトップ3に入れたみたいですね、ありがとうございます。
でも、私はみんなで一番でもいいと思うんですけどね……ふふっ。

咲姫
「まぁ、美由紀なら妥当な線かしら?」
優介
「いやに謙虚ですね」
咲姫
「何よ、その意外そうな顔は?」
優介
「べ、別に何でも……でも、確かに一定層には絶大な人気ですもんね、みゆ姉ちゃん」
咲姫
「お姉さん萌えってヤツかしら? これは、研究の余地がありそうね」
優介
「え、姫がですか!?」
咲姫
「何よ、その意外そうな顔は?」
優介
「いや、だって……その、全然違うっていうか……」
咲姫
「何が違うのか、しっかり説明してもらうわよ、優介」
優介
「い、いや……その、なんでもありませ~ん!」
咲姫
「あ、こら、待ちなさいっ!」
 
ちょっと、どうして九条院咲姫より私のほうが下なのよ! これも、城之内の広報活動が
足りないからよ……って、ちょっと、どこに行く気? 待たんかいっ! 城之内っ!
咲姫
「微妙な数字ね、ぷぷっ……」
優介
「ちょ、ちょっと失礼ですよ」
咲姫
「だって、あまりのお似合いっぷりに……これって、野球で言えばセカンドゴロでアッサリ凡退って感じよね」
優介
「だ、だから失礼ですってば!」
咲姫
「いいのよ、別に誰が聞いてるわけでもなし」
優介
「そ、そりゃそうですけど……」
保奈美
「……誰が……聞いてないのかしら?」
優介
「う……っ、まさか……」
保奈美
「いつまでたっても呼ばれんと思ったらその言いぐさは何じゃっ! このヘンペイ胸っ!」
咲姫
「そういう態度だから呼ばれないのよ、この○学生胸っ!」
優介
「……やっぱりこのパターンなんですね」
 
あらら、5位かぁ……ま、ひかるさんの魅力が伝わるには時代が追いついてないって事かな
……にへへ♪
咲姫
「まぁ、確かに従者3人の中じゃ、一番地味よね」
優介
「でも、一部の人からやけに支持されてたみたいですよ」
咲姫
「一部の人……?」
優介
「ほら、眼鏡をかけた女の子が好きな人とか……」
咲姫
「何? そんな人が居るの?」
優介
「僕もよく知らないですけど、居るみたいですよ、秋葉原とかそういうトコロに」
咲姫
「ふむ……一種の変態かしら?」
優介
「いや、その……恨まれますよホント」
咲姫
「……なるほど、でもそういう客層が居るのはわかったわ」
優介
「そうですね、姫の客層とはあんまりかぶらない気がしますけど」
咲姫
「それは、つまり現状2位の私が眼鏡をかければ一位を取れたということかしら?」
優介
「いや、それはどうなのかと思うんですけど……」
 
 
咲姫
「まったく、不本意な結果に終わったわね」
優介
「……でも、第二回がすぐに行われるという噂ですよ」
咲姫
「え……!? 今何て言ったの?」
優介
「だ、だから第二回が……」
咲姫
「それは確かな情報なの!?」
優介
「ま、間違いないと思いますよ。ETOILESのスタッフさんがそう言ってましたから……」
咲姫
「そう……この屈辱を晴らす機会がすぐに訪れるのね」
優介
「だ、だからあんまり興奮しないでください」
咲姫
「これが興奮せずに居られるわけないでしょう? こうしては居られないわ。すぐに情報を集めなくちゃ……行くわよ、優介」
優介
「行くって、どこにですか?」
咲姫
「秋葉原に決まってるじゃない! 客層のチェックをするのよ! 早く準備なさい!」
優介
「ちょ、ちょっと待って……」
咲姫
「5分で準備しなさい、すぐに出かけるわよ」
優介
「わ、わかりましたぁぁっ!」